- 映画「きつねと猟犬」はどんなところで泣ける?
- 原作小説とのちがいは?
- 子供に見せられる作品か知りたい
1981年に『バンビ』と同時上映されたディズニー映画『きつねと猟犬』は、「泣けるディズニー映画」としてよく名前が挙がる名作。
切なさの残る結末が、ハッピーなイメージのディズニー映画の中では割とシリアスな大人向けの作品です。
この記事では『きつねと猟犬』の泣けるポイントやメッセージ性・また幼い子供に見せる際の注意点について解説します。
【ネタバレ】きつねと猟犬のあらすじ・概要
原題 | The Fox and the Hound |
公開年 | 1983年 |
年齢制限 | なし |
キャスト(声の出演) | キース・ミッチェル ミッキー・ルーニーほか |
上映時間 | 83分 |
配信サービス | »ディズニープラス |
「きつねと猟犬」は1981年にアメリカで公開後、日本で東京ディズニーランド開園年(1983年)に開園記念作品として上映されました。
あらすじ
子ギツネのトッドと猟犬の子犬コッパーは、ずっと親友同士であることを誓う。しかしコッパーが一人前の猟犬に成長し、彼らの友情は究極の試練に直面する…。
ディズニープラスより引用
猟師に母親を殺されひとりぼっちになった、赤ちゃんきつねのトッドは、親切なトゥイード夫人に拾われ大切に育てられます。
トッドは隣人の猟師・スレイドの家で飼っているビーグル犬の子犬・コッパーと仲良くなり、いつしか2匹は親友に。
しかしコッパーは猟犬として育てられているので、一人前になればきつねを狩るようになります。
コッパーは冬の間、スレイドと先輩の猟犬・チーフと共に狩りの訓練に行くため、2匹は離れ離れに。
親友が帰ってくるのを心待ちにしていたトッドですが、訓練を終えて帰ってきたコッパーは成長し、チーフより立派な猟犬になっていました。
いつまでも親友でいられると思っているトッドと、猟犬として生きていく覚悟を決めたコッパー。
彼らの友情は運命を変えることができるのだろうか。
シリアスなシーンも多く、メッセージ性が強いので、どちらかと言えば大人向けのディズニー映画かなと思いました。
原作小説はかなりヘビー
映画版 | 原作小説 | |
---|---|---|
トッドとコッパー | 親友 | ライバル (狩る、狩られるの関係) |
チーフ(先輩の猟犬) | トッドを追いかけて怪我 | トッドを追いかけて死亡 |
きつねと猟犬は同名小説が原作としてありますが、内容は大幅に異なります。
原作小説はきつねを容赦なく狩る方法が描かれており、きつねと猟犬の友情などの描写はそもそもありません。
結末は伏せますが、全く別の作品と考えていいでしょう。
【ネタバレ】きつねと猟犬はなぜ泣ける?泣けるポイントを解説
きつねと猟犬はとにかくいろんなシーンで感動したり切なくなったり、情緒を激しく揺さぶられる作品です。
特に泣けるポイントを時系列にまとめていきます。
孤児になったトッドとトゥイード夫人の出会い
きつねと猟犬はOPが結構怖くて迫力があります。
トッドを口にくわえながら猟犬から必死に逃げる母キツネ。
不穏なBGMと猟犬の吠える声、そして銃声…。
「猟犬はきつねを追うもの」とOPで理解できました。
ひとり残された子きつねのトッドは、親切なトゥイード夫人に飼われ、暮らし始めます。
序盤はトゥイード夫人のトッドに向けられた愛情で涙ぐみます…!
親友と誓った描写で泣く
トッドは隣人の猟師に飼われている小型犬・コッパーと意気投合し、親友になります。
”いつまでも友達でいよう”
”ずっとね”
引用─「きつねと猟犬」より
いずれ狩る側・狩られる側になるのはわかっているので、このやりとりで泣けるんですよね。
このあと、コッパーは狩りの訓練のため、冬から春になるまで家を離れ、トッドともお別れすることに。
捨てられるとき泣く
春になり、一人前の猟犬として帰ってきたコッパー。
トッドはこっそり会いにいきますが、飼い主の猟師・スレイドに見つかり猟犬らにも追われますが、線路で猟犬のチーフが転落し、大怪我。コッパーはトッドに復讐を誓います。
チーフの件でトッドをかくまっていられなくなったトゥイード夫人は狩猟禁止区域にトッドを連れて行き、野生に返します。
トッドとの思い出を振り返りながらお別れをするシーンが切なすぎてボロボロ泣けます
野生のクマと戦う胸熱シーンで泣く
トッドへの執着心が凄まじいスレイドとコッパーは、狩猟禁止区域に入り込みトッドを探し回ります。
トラバサミをあちこちに設置したり巣に火を投げ入れたりと容赦ないスレイドたちに、野生のクマが襲い掛かる絶体絶命の危機が訪れます。
そこに現れたのはトッド。コッパーやスレイドを命がけで守る姿は「きつねと猟犬」で一番胸熱なシーンといえます。
切ないラストシーン
クマとの戦いで滝から転落し、瀕死の状態のトッドを見つめるコッパー。
2匹を見つけたスレイドはトッドに銃を向けますが、コッパーが前に立ち塞がります。
「クゥ〜ン」と優しい声で吠えてスレイドに訴えかけるコッパー。狩るのを諦め、コッパーと共に自宅に帰ります。
先輩の猟犬チーフと一緒に犬小屋で眠るコッパーと、ガールフレンドのビクシーと村を見つめるトッド。
もう二度と会えないけれど、お互いの住むべき場所で穏やかに過ごす、切ない余韻が残るラストシーンでした。
きつねと猟犬は子供向け作品?
きつねと猟犬は子供に配慮しながら見せた方がいい作品だと感じました。
OPでは迫力のある猟犬の追跡シーンが長く続いたり、銃や犬の鳴き声がリアルなので、怖がるお子さんもいるかもしれません。
とはいえ直接的な描写はないので、「ライオンキング」が見れる年齢なら見ても大丈夫かなーと思います。
いろいろ考察してしまう大人のほうが引きずる作品かもしれません…
きつねと猟犬のグッズはある?
筆者がディズニー公式ストアを調べたところ、2023年3月時点では「きつねと猟犬」のキャラクターグッズはリュックのみ。
しかし今年は4月に「東京ディズニーランド開園40周年イベント」が開催されます。
もしかしたら「きつねと猟犬」グッズも販売されるかも…!!
ディズニーランド開園40周年イベントのグッズ情報が発表され次第、この記事も更新します♩
トッドとコッパーのぬいぐるみほしいなぁ
まとめ|きつねと猟犬は泣ける名作映画なので見よう
「きつねと猟犬」は評判通りの泣けるディズニー映画でした。
しかし、個性豊かな他の登場人物のおかげでそこまでシリアスに感じることなく見れるので、ぜひお子さんと一緒に鑑賞してみてくださいね。
「きつねと猟犬」は動画配信サービス「ディズニープラス